『五等分の花嫁』は春場ねぎ先生が描く週刊少年マガジン連載のラブコメディーです。
貧乏高校生の上杉風太郎はある日父親が持ってきた割の良いバイトを始めるのですが、なんとそれは転校してきた五つ子姉妹の家庭教師でした。
中野一花、二乃、三玖、四葉、五月はみな美少女なのですがそれぞれ成績が悪い上に個性も強く、風太郎の苦労いっぱいの騒がしい毎日が始まります。
テレビアニメ化がされており、2期も制作決定している人気作です。
『五等分の花嫁』のあらすじ!
貧乏高校生の上杉風太郎は毎日昼食は学食で焼肉定食の焼肉抜きを頼み、1人で食事しながら勉強するという変わった少年です。
焼肉定食の焼肉抜きはただのライスのメニューと同じ値段でお新香がついてくるためお得だと思いながらいつもの席に向かうと、なんと見慣れぬ制服の女生徒と席の取り合いになります。
2人して意地を張った結果、同じ席で食べることになり、いつも一人の風太郎は周りに注目されて居心地悪くなり、相手の女生徒も赤面しました。
勉強しながら食べる風太郎を注意する女生徒ですが、風太郎がテストで100点をとったことを知ると勉強を教えてくれと言うのですが、風太郎はあっさり断り、さらにそんなに食べると太るぞとひどいことを言って別れます。
その後、風太郎の妹のらいはから父親がとってきた割の良いバイトのことを聞き、迷いつつもお腹が鳴るので受けることにしました。
そのバイトとは家庭教師の仕事で、その相手はなんと翌日風太郎のクラスに転校してきた、一緒に昼食をとった女生徒、中野五月です。
お金のために五月に昨日のことを謝ろうとチャンスをうかがう彼ですが、そのたびに五月の友達らしき女生徒たちに邪魔されます。
放課後、邪魔する彼女らを振り切って五月を彼女が住むマンションの部屋の前まで追ってくるのですが、なんとそこに先ほど会った女生徒たち4人が来ました。
よく見ると彼女たち5人は同じ顔をしており、彼女らが五つ子でみな風太郎の家庭教師の生徒であることを知ります。
そしてその数年後ですが、風太郎は結婚式をあげるのですがその相手は中野家の五つ子姉妹の内の1人でした。
長女の一花は明るく人気者のお姉さんですが、実は秘密のバイトをしています。
次女の二乃はツンケンしているけどもおしゃれに詳しく料理もかなりの腕をしています。
三女の三玖はいつもヘッドフォンをしているクールガールですが、実は他の姉妹の物まねが上手です。
四女の四葉は明るく優しく、そして運動神経は姉妹随一です。
そして五女の五月は真面目なしっかりものですが、その努力が成績に反映されないのが玉にきず、そしてとても食べることが好きな子なのでした。
『五等分の花嫁』の魅力!
この作品はヒロインが五つ子でみな同じ顔というところがユニークです。
普通のラブコメディーでは身体的な特徴がばらけており、その違いによるコンプレックスや羨望などの感情を抱くところもヒロインの魅力のひとつとされていますがこの作品にはそれがありません。
ですがそれこそがとても大きな発明で、私はヒロイン間やそれを見る脇役、あるいは読者たちの間でそういう身体的な特徴をネタにするところが好きではないのでそれがないこの作品はとても読んでいて気持ちがいいです。
作者の春場ねぎ先生へのインタビューでは、読み切り作品が公開された頃は一人くらい胸を小さくした方が良いのではという意見があったそうですが、春場先生は自分は胸がでかい方が好きだからとその意見を却下したそうで、それはとても英断だと思います。
そして五つ子姉妹は同じ顔や体形であるがゆえに自分の個性に悩んだり、内面的な部分でコンプレックスを抱いたりするのですが、それは裏返せば同じDNAを持つ彼女たちなので実は彼女たちの無限の可能性を現しているというエピソードもあり、彼女たちの多様なありようからは人間の可能性をも感じさせてくれるのでした。
基本は風太郎と五つ子のラブコメディーですが、五つ子の間の絆も強く風太郎もそこには入っていけない部分があるところも面白いです。
そして主人公の風太郎ですが、がり勉でデリカシーのない男子であるものの、根は優しく、そのような性格になったのもかつて小学生の頃の修学旅行先で出会った少女の影響からヤンキーっぽい男の子からがり勉高校生になったという過去があります。
その思い出の少女との関係性もこの作品に彩りを与えているのでした。
そして忘れてはいけないのは風太郎の未来の花嫁です。風太郎は中野家の五つ子の誰かと将来結婚することが決まっており、それが一体誰なのかと予想する楽しみがあります。
非常に脚本や伏線に凝った作風で、作者も最初から決まっていると宣言しているため予想のしがいがあるのでした。
あと絵も美麗で、特にここぞという時の見開きの絵が素晴らしいので必見です。
『五等分の花嫁』の主人公風太郎の花嫁は誰か予想!
さて、この作品の肝は主人公風太郎の将来の花嫁は五つ子の内の誰かです。
作中では何度か風太郎と彼女の将来の結婚式の様子が描写されていますが、それを見る限りでは誰かは分かりません。
テレビアニメでは五つ子は全員それぞれ違う声優さんが演じているのですが、将来の花嫁さんは声がついておらずテロップでセリフが描かれていました。
原作の五つ子の風太郎への感情ですが、一花は風太郎と関わることで徐々に好きになって行きましたが、いざこざがあって今は少し諦めているようにも見えます。
二乃は最初一番風太郎にきつく当たっていたのですが、一旦好きになったら一直線で風太郎にあっさり告白しますが、それ以降進展がなくて困っているようです。
三玖は作中では一番先に風太郎を好きになり、それ以後彼の強い味方になっており、告白めいたことも何度かしていますが風太郎には少ししか通じていません。
四葉は実は過去に風太郎に会っていたというダークホースなのですが、他の姉妹に負い目があり風太郎への気持ちを封印しています。
五月は作中では一番先に風太郎に出会っており、ここぞという場面で風太郎に良いセリフを吐いたり、風太郎の妹のらいはとは風太郎抜きで会ったり風太郎の家に泊まったりしておきながら、それでも風太郎を好きだという描写がないという、これまたよく分からない立ち位置にいます。
私は二乃が一番好きなのですが、好き好きアピールが一番強いために返って風太郎を遠ざけることになっているのではないかと思い、一番花嫁から遠いのではないかと心配しているのでした。
一花も陰謀を張り巡らせて失敗した過去があり、それから落ち着いたためにこれも内容に思います。
五月は風太郎が好きなのかどうか分かりませんが、別に風太郎の一番の友人ポジションのままでも良いかもしれません。
それで残るは三玖と四葉ですが、三玖は風太郎に好かれる自分になると地道にパン屋で修行している子なのですが、実は過去に風太郎と五つ子姉妹の何人かが出会っていたりそのことを知っていたりする中で、彼女だけはその過去の因縁がないところがポイントだと思います。
四葉は逆にその過去の因縁の中心人物であるため、現在の三玖と過去の四葉の一騎打ちになるのではないかとにらんでいるのでした。
まとめ
『五等分の花嫁』の魅力を私なりに伝えてみましたがいかがでしょうか?
この漫画は現在週刊少年マガジンで連載中なので気になったら今からでも読み始めることをおすすめします。
そして風太郎の花嫁がいずれ明かされるのでその感動を一緒に分かち合いましょう。
テレビアニメの2期も決定しているため、1期を未視聴の方は今の内に視聴しておくこともおすすめします。
1期の範囲はコミックスの4巻までなのでテレビアニメを見た後に5巻から読み始めることもありです。
また、最新刊である10巻は無料で読む方法があるそうですよ。
『五等分の花嫁』10巻を無料で読む方法がある!?