2019年の夏ドラマが面白い!

今回でシーズン5となる刑事7人も、ますます目が離せなくなってきています。

そんな刑事7人の第2話のあらすじと考察です。

刑事7人シーズン5第2話あらすじ・ネタバレあり

日曜日、三年前の加賀皐月の事件を担当した検事・渡辺が殺害されました。

渡辺の上司に当たる高岡のもとを訪ねた片桐は、捜査情報を逐一共有するよう言われ、地検がことの次第によって事件に『蓋をする』つもりだと悟ります。

海老沢たちの捜査により、皐月の両親は事件後に離婚、婚約者・笠松は現在アプリのゲームプログラマーをしていることがわかりました。

父親の昭一は真面目な人間で、勤めていた区役所を退職していましたが、事件後の娘のことはすべて妻・美枝子に押し付けて逃げたのだと評する水田。

美枝子は娘の無実を信じて活動していましたが、皐月が獄中死したショックで倒れ、意識不明で現在も入院しています。

そんな彼女のもとへ昭一は一度も見舞に来ていないそうです。

天樹と野々村は、産廃集積所へ来ていました。

作業着の昭一は区役所職員の見る影もありません。

彼は二人に、娘の死を悲しむどころか自分は被害者だと言い、娘が犯罪者になったのはすべて妻の責任だと言ってのけます。

もしこれが本音ならとんでもない父親ですが、確かに加害者家族の受ける世間からのバッシングは耐え難いものがあるのも確か。

笠松とは皐月の逮捕後会っていないらしいので、事実であれば仮に笠松が犯人だとしても共犯ではなさそうです。

何よりも昭一は娘の冤罪の可能性を疑っていないようなので、連続殺人に至る動機がないですね。

 

その頃、海老沢は皐月の弁護士だった本郷のもとへ。

弁護士の仕事は議員になるための腰かけ程度だった彼に対し、『恨まれてもしかたない』と告げる海老沢。

皐月の事件の関係者である裁判官はすでに病死しており、本郷が次のターゲットなのは明白です。

初めはバカバカしいと一蹴していた本郷も、置かれた状況を自覚したのか、不安げな表情に。

せめて護衛につくのに若い女性刑事はいなかったのかと悪態をつきます。

海老沢と視聴者が水田を思い浮かべますが、彼女は青山とともに亡くなった渡辺の妻に会っていました。

彼女は、木曜日の被害者である間宮が経営するクラブ『明凛』の名前は聞いたことがあるといいます。

クラブへの聞き込みにより金曜日の被害者・大貫が渡辺を連れて店に来ていたことが判明。

しかも笠松と思しき人物が客として間宮に接触し、大貫や渡辺を調べていた可能性が浮上します。

 

天樹と野々村が笠松を訪ねると、彼は『おまえたちは無力』という言葉を使いました。

皐月の事件から警察を信用していないどころか、相当憎んでいるようす。

専従捜査班は、三年前の皐月の偽アリバイ証言者、目撃者、起訴した刑事、検事が同じ店に出入りしていたことと、それを笠松が知ったこと、さらに彼の開発中のアプリゲームが『一週間』をテーマにしていることをつき止めました。

そのゲームに登場する北欧神話の神々の逸話は、被害者とぴったり重なります。

そこに海老沢から、本郷が行方不明になったと連絡が入ります。

同時に行方をくらませた笠松。

防犯カメラで本郷が入って行った建物に到着した天樹たちでしたが、あと一歩間に合いませんでした。

建物の屋上にいた笠松を見つけ、天樹が必死に追いますが、取り逃がしてしまいます。

そして現場には『アトヒトリ』のメッセージが。

『月曜日』は『月夜』の犯行となりました。

 

無情にも時計の針は0時を過ぎ、『火曜日』になります。

これ以上の被害を出すまいとする専従捜査班。

ゲームに登場する火曜日の神は『テュール』といい、『かつて最高神だった』とされる神でした。

しかし朝になって、腹部にナイフの刺さった笠松の遺体が発見されます。

笠松のネックレスには、婚約指輪が輝いていました。

彼はずっと皐月のことを想っていたんですね。

彼が本郷殺害後に自殺をはかり、復讐劇に終止符を打ったのだろうと海老沢たちは結論付けます。

その隣で天城は何やら思案顔。

これまでの犯行から考えると、『火曜日』なのに『火』に関係ない死にかたをしていて不自然に感じました。

堂本のもとで調べた結果、笠松の死因は失血死。

それ自体に不審な点はなかったものの、死亡推定時刻が『月曜日』だったことから、一連の事件はまだ終わっていないとし、天樹は笠松の遺体発見現場へ。

そこで笠松のスマートフォンを発見します。

天樹の指示で検事・高岡の保護に向かう水田たちですが、その意図がわかりません。

高岡と三年前の事件のつながりとは何なのでしょうか。

 

場所は変わって産廃集積所。

拘束された高岡に、昭一が三年前の真相を求めて詰め寄っていました。

そこへ専従捜査班が駆けつけます。

高岡は三年前の真犯人でした。

脅された末にホステスを殺害した高岡は、後輩検事である渡辺に協力を依頼、その渡辺は大貫を買収。

大貫は、高岡が偽名を使って事件のあったホテルにいた事実を隠し、援助交際で補導した過去について川北を脅して虚偽の証言をさせていました。

そして大貫の愛人・間宮とタクシー運転手による虚偽の証言が、皐月を殺人者に決定づけたのです。

防犯カメラに証拠がきっちり残っていたようですが、いつチェックしていたのでしょう。

少なくとも高岡保護の指示を受けたとき、水田たちは高岡とホステス事件の接点を知らなかったはずなので、謎です。

それはさて置き、月曜日の夜、高岡に刺された笠松は昭一に電話をしていました。

高岡を狙っていたことや、彼に逆に刺されてしまったことを聞き、昭一はずっと開かなかった手紙を読みました。

そこには皐月の悲痛な叫びと、何度も父に助けを求める言葉が。

そして昭一は真実を知るために、笠松が狙っていた最後の一人である高岡を拉致・拘束したようです。

復讐を果たそうとする彼に、天樹は入院中の美枝子の存在を訴えます。

専従捜査班の説得は偽善などではなく真っ当なものだったと思いました。

天樹いわく、高岡はかつて高慢さがたたって失脚していたと判明、そこからテュールに繋がり、真相にたどり着いたそうです。

皐月の冤罪事件については再捜査されることになるでしょう。

しかし真犯人が見つかっても皐月は戻ってきません。

目覚めない妻の手を握り、昭一の脳裏にはしあわせだったころの家族の姿が。

戻らない時間と大切なひとを思う彼の心のなかには、後悔と懺悔が溢れているように見えました。

長い一週間を終え、堂本を除く専従捜査班の面々は居酒屋に居ました。

どうでもいいことを話しながら乾杯する野々村たちに、天樹が小さく微笑んで、第二話は終了します。

 

刑事7人シーズン5第2話考察

刑事ドラマを見慣れた方なら『婚約者もしくは父親が犯人説』はベタすぎると思われたかもしれませんが、ベタでしたね。

その代わり、三年前の真犯人は、第二話冒頭から怪しさ満点だった高岡でした。

北欧神話の神に絡めた犯行は、現実的ではないものの、ネタとしてはおもしろいと思いました。

ただ、被害者が呼び出されてホイホイついて行きすぎでは?と思うこともしばしば。

とくに護衛されていた本郷はなぜ身の危険を顧みずに呼び出しに応じたのか。

作中では被害者が笠原に直接脅されていた描写もなかったのですし、セリフのなかでも言及されていなかったと思います。

どこまでリアリティを追及するかは作品によりけりかと思いますが、行動の理由づけは重視してほしかったです。

それを言うなら、第一話の時点で所轄の刑事たったひとりに捜査資料を改ざんできたのか?という話にもなりますが。

また、『月曜日』が『月夜』の犯行だった点も、『日曜日』がソーラーパネルを用いるような手の込んだ犯行だったことに比べると単純すぎたような気もします。

少し批判的に捉えた意見を続けましたが、今回のテーマは曜日になぞらえた殺人と、何より『加害者家族の事件後の姿』でしょう。

個人的には、このエピソードでもっとも『無力』だったのは昭一だと思いました。

たとえ冤罪でも真相がわからなければそのひとは犯罪者として扱われるものです。

しかも犯罪者として報道されたときに比べ、冤罪だったと報道されたときのほうが、受けるインパクトは小さい印象があります。

『犯罪』は犯す『個人』こそが『悪』であり、一般にそのひとの名前や人生が公にされることを誰も責めません。

凶悪事件であればなおさらです。

一方で、『冤罪』を生むのは警察や検察などの『組織』であり、彼らを『悪』だと断じてもその先に居る渡辺や大貫のような『個人』までは批判の的にならないでしょう。

それなのに、冤罪被害者は公にされた個人情報や犯罪者として扱われた事実を、消すことができません。

一度でも陰謀に巻き込まれたら、それまでのしあわせはすべて失うことになります。

冤罪被害者にとってはどちらに転んでも負け戦なのです。

潔白だった皐月のためにも、笠松には殺人なんてしてほしくなかったですね。

しかし曜日殺人という特殊性があったからこそ、天樹たちのちからで真相を暴くことになったのは、悲しい因果かもしれません。

とはいえ、刑事ひとりと検事ひとりないしはふたりが手を組んだだけで、容易に冤罪が生み出されるのは、ドラマのなかだけだと信じたいところです。

刑事7人シーズン5第2話あらすじネタバレ考察まとめ

次回は遺体が消える事件のようですが、もちろん遺体は歩きませんので、なんらかのトリックで運ばれたか、遺体が溶けた、もしくはそもそも遺体ではなかったかのどれかでしょう。

現場となった豪邸の持ち主である夫婦は、四年前の未解決事件と関係しているのでしょうか。

遺体の女性だとされる円香の素性が不明なのも怪しいですね。

『円香が四年前の未解決事件に関与していて、それを隠すために偽名を使っている』説を推したいと思います。

円香は未解決事件の真相を探るために夫婦に近付いた可能性もありますし、その逆もまた然り。

専従捜査班はどんな捜査で視聴者を魅せてくれるのでしょう。

二週間後が楽しみですね。

余談ですが、予告でも映っていた豪邸は『ドラマによく使われる家』などで検索すると出てくるくらい、よく使われるロケ地です。

 

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この記事を書いた人

ゆきちもの
筋トレとプロテイン愛好家です。
最近はバターコーヒーにもはまっています。