ドラマ「3年A組」ですが、初回10.2%と日曜夜10時半~の時間枠においては二桁スタートと上々の滑り出しでした。

しかし一時4話で9.3%と低迷したものの、5話で二桁復活。そして6話では最高視聴率11.7%を記録。これにはいったいどういった理由があるのでしょうか?

今回はこの視聴率を急上昇させた理由について迫っていきたいと思います。

以下、ネタバレを含む内容が書かれています。

 

ドラマ「3年A組」の人気の理由

3年A組はたくさんの要素がからんで人気作品の地位が固まりそうな勢いを見せていますが、主にこれが人気の理由だな、と言われているものをピックアップします。

 

その1「主演の菅田将暉の演技力」

菅田将暉は第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞など、数々のドラマ・映画の賞を受賞する実力派俳優。

期待通り、生徒を人質に事件を起こすサイコパスな一面と熱いハートで生徒たちに迫っていく熱血教師としての一面など、難しい役どころをしっかりと演じ切り、視聴者の心をわしづかみにしていることも人気の一つ。

 

その2「脚本家の武藤将吾の作品力の高さ。」

武藤将吾はドラマ「電車男」、「花ざかりの君たちへ〜イケメンパラダイス〜」「テルマエ・ロマエ」などの人気ドラマを数多く手がけている脚本家。

仮面ライダーシリーズも手掛けていて、特撮ファンにはたまらない要素が3年A組にもいくつか入っています。

特に実際に仮面ライダーWに出演した菅田将暉が美術教師で生徒からダメ扱いされていたと思ったら、実は強かった、というシーンではこんな演出も。

「実はアクション俳優の道を目指していたんだ。」

おいおい、あなた仮面ライダーでしょ(笑)。そんなツッコミがSNSで話題の一つに。

 

もちろん、それだけではありません。ドラマのストーリーそのものがメッセージ性がとても強烈で、現代の社会問題に対して問題提起するような演出もあります。

ドラマ自体もSNSを使って事件を盛り上げて注目させ、真犯人をあぶりだそうとすることを目的としています。

そして実際に今まさにこのドラマもあの手この手でSNS上で話題となり、社会問題である動画問題や半グレなどのキーワードを引き出しにして、多くの人々の話題にさせることに成功しています。

実際に「泣ける」「感動した」という声も多く、本当にメッセージ性の強いドラマだな、と強く思えるすごい脚本力が「3年A組」にあることが人気の理由の一つにあることは間違いありません。

 

その3「生徒たちそれぞれに過去に隠された闇が暴かれていく。主人公だけが犯人ではない。」

各話ごとにピックアップされるメインキャラクターの生徒が変わっていきます。

ストーリーを追うごとにこのドラマの目的である景山澪奈の自殺の真相が明らかになっていき、実は一人一人が景山澪奈の自殺に関与していることが明かされていくストーリーとなっています。

その後の展開が読めない、どんどん謎が深まる展開に次々とストーリーに引き込まれていく視聴者が続出。

1~3話までの展開がワンパターンで飽きられている、という意見もありましたが、4話からストーリーの流れが変わり、5話で大転換。ここが大きなポイントだったと思います。

それでは次に、視聴率のターンイングポイントとなった1話、4話、そして6話をピックアップして説明していきます!

 

ドラマ「3年A組」1話:視聴率10.2%と二桁スタートできた理由。

いきなり事件の10日目、最終回と思われる展開からスタートするというネタバレから一挙に関心を引き付けた、という見解が数多くあります。

主人公の柊一颯が学校の屋上で背を向いているシーン。

「俺は十分にこの10日間を生き抜いた。」

そして「この瞬間をもって、俺の授業は完結する。」

その一言を言い放った次の瞬間、屋上から後ろを背にして飛び降り始めたところから過去10日間のストーリーが巻き戻され、事件が勃発した1日目からスタートする、という始まり。

ここで最初の掴みを十分にとったのでしょうね。

 

ザコキャラ扱いの美術教師、柊が「今日から君たちには人質になってもらいます。」という一言に、クラスは「何言ってるの?」と呆気にとられ爆笑。

しかし扉はいつの間にか特殊なロックが掛かり出られず、しかも仕掛けられた爆弾が爆発して出入り口を完全に封鎖される。

おまけに不良グループが束になってもケンカで負けてしまうほどの格闘術を実は身に着けていた柊に、完全に屈服されてしまう。

そして「景山澪奈の自殺した理由を夜の8時までに答えられなかった場合、この中から1人を殺す。」というサイコパス度MAXの発言に凍り付く。

1話のラストではナイフで刺されて死んでしまった生徒。

初回からとんでもない展開に、視聴者からクレーム、批判もあったりなど大きな反響となりました。

やはりこの1話は大きかったですね。

 

ドラマ「3年A組」4話:視聴率9.3%と低迷した理由。

1話で景山澪奈がクラスのいじめにあったことが判明。

2話ではフェイク動画をSNSに投稿した、執拗に景山澪奈に陰湿な嫌がらせをしていた投稿者「やりにげX」の正体も判明。

3話ではフェイク動画を撮影した犯人も分かり、今度は撮影した動画をフェイク映像を加工した犯人捜しの4話。

朝、柊からの課題発表⇒犯人の関係者の回想シーン⇒夜8時前、犯人の自白までのドタバタ劇⇒柊の説教⇒次の展開。

大体このお決まりワンパターンが想像されやすくなり、しかも柊が実は誰も殺してなかった可能性がどんどん高くなることでサイコパス的な緊張感なども薄らいでいき、作品全体の張りがなくなっていたのがちょうど1~3話の一連の流れだったと思います。

しかし、4話ではいつものお決まりワンパターンを崩していく展開に。

最初の朝、課題発表時に柊からこの中にいる犯人の挙手を促すものの、1~3話は誰も無反応そのもの。しかし、この4話だけはいきなり不良グループの代表、甲斐が手をあげて皆を驚かす、という展開に!

しかし、フェイク動画は素人には決してできないクオリティ。黒幕は誰だ?という問いにダンマリを決める甲斐。最終的に半グレ集団「ベルムズ」という真の犯罪グループが登場するなど、新しい緊迫感が加わって作品が再び引き締まり始めた時でもあったと思います。

そしてまさかの4話のラストで柊が倒れる!?ここで5話の視聴率二桁復活になったキッカケになった可能性があります。

 

ドラマ「3年A組」6話:視聴率11.7%と過去最高数字を達成した理由。

6話で視聴率が一気に上がって最高記録を達成したのは、ちょうど物語の後半「第2部」がスタートしたことが大きい可能性が高いです。

というのも、5話で主人公の柊本人から生徒たちにこの事件の目的が明かされ、生徒たちと協力体制を築くことができたことが大きなターニングポイントがあったからです。

<柊の主な3つの目的>

・景山澪奈を自殺に追い込んだ真犯人を特定すること。

・もしかしたら景山以外の誰かが代わりに殺されていたかもしれないし、また第2・第3の犠牲者が出るかもしれない。

・柊は不治の病で寿命がそんなに残されていない。卒業までにみんなに人生において大切なことを伝えるための「俺の授業」を行いたかったから。

6話では協力関係を築けたことで、久々に和気藹々とした空気で食事や遊び、シャワーを浴びて喜ぶシーンも。

しかし、柊はクラスのみんなと仲間になった覚えはない。と、またも1話と同じ緊迫感に。でも、茅野は柊からのヒントに気付き、やっぱりクラスの誰も殺そうとしないことを信じることができた。

そして真犯人は、なんとあのカリスマ教師「武智大和」!?と名指し指名で6話が締めくくられる。

徐々に、事件の全貌が明かされようとしているこの6話で、みんなのドキドキ・ワクワクがMAXになった必然なんだろうな、と思います。

やっぱりすごいドラマです、「3年A組」って。

 

もしあなたが「3年A組」についてもっと気になった場合は、こっちのブログにも色々「3年A組」について書いています。

ネタバレ感想とか、色々読んでみたい方はぜひオススメです^^

↓ ↓ ↓

一気にドラマ「3年A組」の全話ネタバレ感想をチェックしてみる!!

 

この記事を書いた人

maro

・リラクゼーションサロンの店長。

・健康とメンタルの関係性を日々、研究。

・妻と2人暮らし。

・趣味は太極拳。音楽鑑賞。